
名阪戦
ご挨拶
名古屋大学漕艇部 部長 相木秀則
橋をくぐる記憶。練習中の水辺を包む都市の鼓動。艇庫からの通学の風景。若者たちが漕ぎ進めたその水面には、今も変わらず、カレッジスポーツの青春のひとしずくが揺れています。大阪大学と名古屋大学――名阪戦という名の約束が、その流れにリズムを刻み続けています。静かな水面に浮かぶ記憶の断片が響き合い、オールがつないだ街と街、人と人の物語が広がります。名阪戦は、東京の早慶レガッタに次ぐ歴史をもつ伝統の一戦とも言われています。水辺の賑わいが都市の豊かさとなり、若者たちの情熱とともに、次代へと受け継がれていくことを願ってやみません。この趣旨に賛同いただき、本大会では名古屋スポーツコミッション、名古屋まちづくり公社、名古屋港管理組合、名古屋市ボート協会、名古屋市の5団体に後援をいただき、一般市民の観戦にも配慮した開催といたしました。あわせて、両校関係者の皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。本大会が、すべての参加者にとって実り多いものとなりますよう、心より祈念いたします。
名古屋大学漕艇部 共同監督 河合正人
第79回名古屋大学・大阪大学定期戦を開催するにあたり、ご尽力された関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。共同監督を代表してご挨拶させて頂きます。私が現役当時の1995年度対校戦では米田共同監督と相木部長と同じクルーで7連敗中からの勝利を図るべく漕艇技術の改善から必勝プランの構築迄様々なチャレンジを致しました。大学を代表し、漕艇部や艇友会(OB会)の皆の想いを背負い緊張の中にも闘志を燃やしてレースに臨んだことが思い出されます。今年度は名大が3連敗中からの挽回とのことであり、当時の状況に似ている最中に指導陣に加わらせて頂きました。本対校戦を通じてOARSMANとしての自立から組織運営力の強化迄様々な成長の機会を得る事が出来ます。是非とも両校勝利を目指し多くのチャレンジに心身の苦痛を恐れず挑んで頂けたらと期待しております。そしてレースが決した後はノーサイドとして双方称えあい将来に渡る関係を築いて頂けたらと思います。さあ、楽しんで参りましょう!
名古屋大学漕艇部 主将 近藤薫
今回の対校戦を開催するにあたってご尽力くださった多くの皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。名大は今年度、オリンピアンの岩畔コーチやDENSO監督の三本様のご指導をいただいたり、トヨタ紡織様との合同練習であったりといった、例年以上に外部からのご指導・知見を得られる機会をいただきました。一重にOB OGの皆様のご援助、ご協力あってのものであり、部員一同大変感謝しております。阪大さんも他クラブと合同練習をしている様子や様々な大会に出場、結果を残しているとこほをSNSで拝見しておりますが、日々の練習の刺激となっております。これから本格的にシーズンを迎え忙しくなっていくとは思いますが、対校戦や懇親会以外にも、交流の機会を増やして刺激し合っていければと思います。さて、リベンジを掲げて挑んだ昨年度の対校戦でしたが、大差で名大が負けるという結果に終わりました。艇速を出す上でクルー全員の漕ぎの理解・統一ができておらず、船を進めるというところで阪大さんが何重にも上手であったということを痛感しました。反省点を踏まえ、今年度は艇速を出すための漕ぎ方、トレーニング強度を理論から理解・追求し、結果的に全員が同じ動き、リズム、バランスを体現できるように練習に励まんでまいりました。一本一本長く、強く、加速するドライブを体現した力強い漕ぎができるように残りの期間も練習に取り組んでいきます。お互いに絶対に負けられない伝統的なレースであると思いますので、最善の準備をしてレースに挑み、全力をぶつけ合えることを楽しみにしています。この対校戦を契機に、両者で協力して日本のローイング競技を盛り上げていきましょう。
名古屋大学漕艇部 主務 後藤梨子
第79回名古屋大学・大阪大学対校戦の開催にあたりご尽力いただきました両校の関係者の皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。第80回の節目となる来年の大会、またその先の対校戦にも視野を広げ、これまで以上に多くの皆様に楽しみ、応援していただける大会を目指して準備を進めてまいりました。勝利を目指し厳しい練習を重ねてきた両校の選手一人ひとりが、今大会で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、名古屋大学漕艇部サポーターで一丸となって運営にあたる所存です。最後になりますが、当日は素晴らしいレースが行われることを期待し、両校の漕艇部の更なる発展を願い挨拶とさせていただきます。
大阪大学漕艇部 部長 牛尾知雄
2025年度における名古屋大学と大阪大学の定期戦が開催できることとなり、大変嬉しく思います。開催に向けて,ご尽力された関係者の皆様、そして本日お越しの皆様に感謝申し上げます。昨年に引き続き、観客を感動させるような定期戦を期待しています。そして、両校の親睦がより深まることを祈念したいと思います。
大阪大学漕艇部 監督 今城律雄
第79回目の定期戦を迎えることができ、今年主管の名古屋大学関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。両校定期戦は国内では早慶戦に次ぐ歴史ある対校戦であり、コロナ禍の期間も含め一度も中断せずに継続してきました。最近OBOG種目が増えて活発になっておりますが、残念ながら部員減少によって現役選手の種目が減っております。昔は女子の4人乗り種目は舵手付きフォアがメイン種目でしたが、JARAの強化・普及方針によって、2000年以降、女子種目はスカルがメインになりました。しかし、LA五輪2028からコスタルローイングが新種目として採択される一方、とうとう五輪種目から軽量級種目がなくなり、男女種目の機会均等で女子はスイープ種目に取り組まないとますます世界のローイング界から置いて行かれることになります。その流れで日本代表も女子スイープ種目に再度取り組み始め、早慶戦や日立明対校戦では女子エイトが対校戦種目になり、インカレでも昨年から正式種目になりました。弊部単独ではまだ女子エイトを組めないので、神戸大との混成エイトでインカレに出場していますが、近いうちに単独で女子エイトで出場することを目指しています。来年の80回大会では、女子対校種目として先ず4人乗り種目の復活、次いで女子エイトが正式種目になるように目標を掲げ、そのために必要な部員を獲得し、育成することで両校の活動を活発化し、競技レベルの向上を図ることができればと思っております。そして両校がインカレで表彰台を独占するような高いレベルで定期戦を戦える日が来ることを祈念しています。
大阪大学漕艇部 主将 古賀琉斗
今回の定期戦を迎えるにあたって、尽力していただいた関係者の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。新人として初めて名古屋大学さんとの定期戦を漕いでから、早いものでもう3年が経とうとしています。あの時ボートについては右も左も分からずお遊戯会のようなレースをしていた我々の代が、ついには学校の名を背負ってプライドをぶつけ合う戦場の最前線に立つ年が来てしまいました。酸いも甘いも経験し尽くして逞しく育った我々の渾身のレースを、育ててくれた恩師、応援してくれるOBOGの皆様、支えてくれるスタッフ、ともに歩んできた仲間、新しい後輩、そしてライバルとして切磋琢磨してきた名古屋大学さんにお披露目するその時が楽しみで仕方ありません。お互いに負けられない、という思いが年々増してきていると、これまで毎年対校エイトの一員として出場してきてひしひしと感じています。私はこの熱意が、近い将来必ずこの定期戦を日本のローイングを代表するレースにすると確信しています。今年も心躍るレースをして、伝統のバトンを繋いでいきましょう。
大阪大学漕艇部 主務 細川芽衣
第79回を迎える本定期戦の開催にあたり、主管校である名古屋大学の皆さまをはじめ、多くの関係者の皆さまに多大なるご尽力を賜りましたこと、この場をお借りして心より御礼申し上げます。多くの方々のご努力と、長きにわたり受け継がれてきた伝統のもと、本年も定期戦を開催できますことを、大変嬉しく思っております。さて、本年の大阪大学漕艇部のスローガンは「Trust the process」です。すべての過程が勝利への道であるとの信念のもと、漕手・スタッフ一丸となって日々取り組んでまいりました。今大会において、両校がこれまで培ってきた力をいかんなく発揮されることを心より祈念しております。最後に、大阪大学・名古屋大学両校漕艇部の今後ますますのご発展をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。